高級コンデジRX100の高画質をそのまま受け継ぎながら、動画撮影や音声録音の機能だけでなく使い勝手まで改良し、さらに、コストダウンまで達成してきたソニーのカメラ、ZV-1。RX100M4を長年愛用しているボクとしては、これは早速使ってみないと!と思って銀座のソニーさんへお伺いしてきました。今回、大量にYoutuberにばら撒いたらしく、ちょっと間違った説明をする人もいます。特に4k撮影ですね。その辺りも含めて、ソニーの方に伺ってきました。忖度なしにレポートします。
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外観が樹脂製になりコストダウン&使いやすさアップ
RX100シリーズは外観が金属で高級感があったのですが、ZV1では樹脂製に変更。デザイン的にはほぼ同じなので写真などではわかりませんが、高級感は減っています。ただ持ちやすいグリップを作るなど樹脂ならではの加工で使いやすさを追求していました。コストダウンと使いやすさを両立した素材選びとなっています。
液晶がチルトからバリアングルに変更
RX100はコンデジでありながら動画がキレイに撮れるカメラだったことは知る人ぞ知る事実なんですが、液晶がチルトということもあり、自撮りをはじめ様々な角度で撮影する際に若干不便ではありました。(RX100でも自撮りはできますよ・・・)ZV-1ではバリアングルになりいろんな角度からの撮影が可能になり、かなり使いやすかったです。また液晶を裏向けて収納できるので、カバンにそのまま入れても液晶が傷つくことはありません。さらに液晶を開くと電源が入る親切機能も。ソニーさんどうしたんですか!というくらいユーザーフレンドリーな製品でした。
マイク性能向上&ウインドスクリーン付き
ポップアップのフラッシュをなくしてマイク部分をしっかり確保、さらにポップアップのビューファインダーをなくして、ホットシューをつけて拡張性を高めています。さらに標準付属でマイクの風除けになるフワフワ、ウインドスクリーンが付属しており、強風の場所でもキレイに音声が録れるようになりました。ただウインドスクリーンをつける部品がホットシューを使うので、ウインドスクリーンをつけた状態だと外付けマイクなどはつけられません。
明るいレンズと驚きのオートフォーカス
24mm~70mmの昔のRX100のレンズ構成で明るいのでかなり撮影は楽です。(最新のRX100はズーム機能をアップさせているんですが、暗いレンズになり、あまり好きではありません。)何よりもびっくりしたのがオートフォーカスの速さです。人の顔にピントが合うのがめちゃくちゃ速いです。しかも商品紹介するモードなんかもあり、モノを目の前に出すとすぐそちらにピントが合います。さらに人物にピントを合わせて背景をぼかすか、それとも背景をちゃんと見せるかという選択も簡単にできてしまいます。カメラに慣れていない人でも、これさえあればすぐにYoutuberになれてしまいます。
NDフィルターが復活
最新モデルのRX100は、減光させるNDフィルターを非搭載にしてます。そのNDフィルターが、ZV-1で復活しています。RX100m5以来ではないでしょうか。NDフィルターってなんぞや?という方に簡単な説明を。動画を撮影するときは写真と違ってレンズから取り入れる光を減光した方がいい場合があります。例えば、青い空をとっても白く飛んでる時ってないですか?そういう時にNDフィルターを使うと空がちゃんと青く写ります。光の量を調節したりシャッタースピードを調節したりするのが楽しい!というのが動画撮影なので、一応手軽にオートで撮れるカメラではあるのですが、こだわりたい人向けの機能も大切しています。
手ブレ補正はイマイチ
手振れ補正はやはりカメラレベルかなと思いました。歩きながらの撮影には不向きです。Goproが驚きの手振れ補正なのでソニーさんも追随できるかなと思ったのですが、ZV-1で歩きながら撮影するときはジンバルがあったほうがいいです。ただジンバルを使うとまた欠点があるんですが。
バリアングル液晶がジンバルのアームとぶつかる
ボクが持っているジンバル(上記の写真)はパイロットフライのC45というコンデジ用のジンバルなんですが、これがバリアングルと相性が悪いんです。開こうとするとジンバルのアームと液晶が干渉します。だから開けません。反対向けても使えるんですが、逆側にはUSB端子があり、外部のバッテリーから給電しないとRX100は電池がすぐ切れてしまいますのでそれも難しいです。だからジンバルを使いながら自撮りするときは、上に開いて自分の方を向けるチルト液晶の方が使いやすいなと思いました。
電源オンは速いが電源オフはめっちゃ遅い
電源オンから使えるようになるまでまで一瞬です。かなり速くなりました。ただ電源オフボタンを押してからレンズをしまって電源オフにするまでかなり時間がかかります。押せてなかったのかなと思って思う一回押すと2度押しになりまた開きますwここはちょっと驚きました。しかも電源ボタンが上面真ん中寄りにあり、風防のモフモフをつけると電源ボタンが隠れてました。その他が使いやすくなっていただけにちょっと残念。
4K撮影は5分制限がある
RX100では4k撮影すると熱暴走するという特徴があったんですが、ZV-1でもここは改善できなかったらしいです。4kで手持ち撮影する場合は、5分制限があります。さらに制限を緩めるモードがあるのですが、こちらは三脚などに取り付けて撮影した方がいいとのことでした。ただフルHD撮影は制限がないそうで、バッテリーが持つ限り撮影ができるそうです。まあ30分撮影できればいい方だと思いますが。旅行とかで動画撮るとき、意外に短いカットで撮影して後から編集することが多いのでボクはいいんですが、ロングでインタビュー動画を4kで撮るみたいなことことはできません。
コンパクトで高画質の動画撮影ならこれ!
いろいろ書きましたが、動画撮影機能は文句なしに優秀です。特にこのコンパクトさでここまで動画撮影が簡単に行えるカメラは他にないと思います。まさにこのかカメラがあれば、あとはなにを撮影するかだけ考えればいいというカメラでしょう。スマホのカメラがかなりよくなっているのでコンデジの需要はかなり減っていますが、やはりスマホよりも高画質でしかも音声もキレイに録れるのはやはりデジカメ。一眼みたいに大きいカメラは嫌だけど、キレイに撮れるカメラがほしい!海外旅行に行くときに、コンパクトでキレイに録れるカメラが欲しい!という人におすすめです!